走査型電子顕微鏡(FE-SEM)を用いて、カーボンナノチューブ等の構造解析を行っています。またその際発生する微量のX線をスペクトル分析し(EDS)、その結果を色付きマッピングすることで、素材内の元素の構成も解析しています。
樹脂めっきの引張強度試験装置です。10mmの幅で切れ込みを入れためっき皮膜を試験機で剥離させ、その強度を調べます。パソコンと連動して、様々な条件でデータを取得できます。
-30℃と80℃のくり返しにより、めっきされた樹脂製品の熱的影響を調べる検査です。素地とめっき皮膜との熱膨張率が異なるため、発生するひずみによるめっき膨れ、割れ、変形の有無を確認します。
ミリ波透過エンブレムの透過性を試験するシステムです。四輪車フロントグリルのエンブレムの後ろ側からミリ波を照射し、反射波を測定しています。
溶液状態の試料を、高温に加熱して原子化させ、これに光を照射した際、吸収されるスペクトルを測定することで、試料中の金属元素を測定します。微量な金属元素の定量分析も可能で、当社では主にめっき浴の管理に使用しています。
電極間距離が連続的に変化する台形状水槽を使用し、電流密度ごとのめっきの析出状態を調べる試験です。工場内のめっき浴は常に変化していきますので、この状態を定性的に管理するために不可欠な作業です。
工場の量産プロセスでめっき加工を行うには、実験室レベルでの検証が必要です。めっき液に含まれる物質の成分比率や濃度、浸す時間を調整し、めっきの析出速度や皮膜形態のデータを取得します。
ミリ波レーダーに対応する機能乾式めっきの製造装置です。真空蒸着により、ナノレベルのめっき皮膜を薄く均一に形成することができます。
現在、量産化に取り組んでいるi-Coat※と称した表面金属光沢を有する特殊表面処理です。ナノレベルのクラックを入れることで、薄く、軽く、フレキシブルでありながら、光や電波透過性を有し、スパッタリングや真空蒸着法に代わる画期的な工法として実用化が期待されています。
※i-Coatは現在商標申請中です。